公式サイトより分かりやすい『優馬』の読み方①


『優馬』とは

優馬解説

『優馬』の特徴(他の新聞との違い)

  • 中央競馬全場所全レース掲載
  • WEBでも買える
  • 他を圧倒する予想的中率の高さ
  • 構成がシンプルで見やすい
  • お勧めの買い目情報
  • TVやラジオの競馬番組に解説者を多数派遣している

それではODINさん。『優馬』の特徴を端的に説明してください。

・・・『優馬』の特徴を一言で言うと、「堅実かつ健全な予想」だ。決して穴を狙うことなく確実に強い馬を推奨してくる。最もオーソドックスな競馬新聞と言える。

なるほど、競馬新聞の王道ということですか。それは安心できます。

人気馬ばかり推奨されることに「みんな推奨しているわ!」とツッコミを入れる人もいるが、『優馬』が推奨するから、オッズが下がって人気馬になるという見方もできる。

それはすごい影響力ですね!とにかく予想師の実力が売りということが分かりました。

その通り。派手さよりも堅実さ、新しさよりも老練さが魅力だ。そして、それは紙面全体にも言える。

どういう意味でしょう?

『優馬』は構成も非常にシンプルであり、しかも全く乱れない。どんなときでも、推奨馬は1人1頭、コラムの大きさも同じ、紙面はほとんどが青・黒の2色刷り、予想師の並びも全て一律など、フォーマット管理が実に徹底されている

だから、他紙のように、「言いたいときに言いたいだけ言う」 という自由さや「主張したいときに主張したいだけ目立たせる」という派手さが全くない。編集長は、きっと良い意味で堅物なタイプだろう。

なるほど。情報が多い新聞紙だからこそ、慣れやすく、分かりやすいと言えますね。初心者に優しい印象を持ちます

その通り、寸評も常に控えめでポジティブだ。読者だけでなく、馬にも、騎手にも、調教師にも優しい。つるっつるの紙面を見ると、きっと地球にも優しい

まさに『優馬』ですね。では、続いて読み方を見ていきましょう。


『優馬』の読み方(出馬表)

  • 出馬表(でんまひょう)・馬柱(うまばしら)と呼びます。
  • 出走馬の情報が、1レースごとにまとめられています。
  • このページでは、上記の3ブロックに分けてご説明します。
  • ①は出走馬の基本情報②は出走馬の過去レース詳細③その他の出走情報、というように解釈してください。

『優馬』の出馬表以外の読み方はこちら


①出走馬の基本情報

優馬出馬表説明①
馬番・枠番・帽子の色・馬番

馬番と枠番の番号です。帽子の色はレースの頭数によって異なりますが、馬番で決まっています。

図では、「5枠8番で、騎手は黄色の帽子をかぶる」という意味です。

出走馬名

出走馬の名前です。上に記号がある場合は、以下の通りです。

[外]海外のレース出身もしくは交流戦で一時的に参戦

[地]地方競馬のレース出身もしくは交流戦で一時的に参戦

父親名

父親の名前です。馬の血統は、母親よりも父親から色濃く受け継がれると言われています。○は距離適性です。

(短=短距離、マ=マイル、中=中距離、長=長距離、万=万能)

二つある場合は、二つの距離適性を持つという意味です。

母親名 母親の名前です。□は父親と同じく距離適性です。
脚質

脚質とは、馬の走行中の位置取りです。矢印が上に行けば行くほど、先頭に近い位置で走行します。上から、「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」となります。

図では「脚質は差しである」という意味です。

馬体色 馬体色は、馬の毛色です。レース観戦時に活用してください。

斤量(単位;kg)

斤量は、そのレースで背負う重さです。重量とも言います。騎手の体重や装備の重さを含みます。数字が小さいほど、有利な戦いとなります。格上挑戦、牝馬、新人騎手騎乗の場合に、優遇されます。
性別・年齢

性別は牡(雄)、牝(雌)、騸(セン・去勢した雄)の3種類。気性の荒い馬は、去勢すると性格が穏やかになり、レースが安定するというメリットがあります

現役馬の年齢は2歳から12歳くらいまで。能力のピークは4歳~6歳です

騎手名

騎乗する騎手の名前です。前走と騎手が変わった場合は、「替」が付きます。その年の勝利数ベスト10外の騎手からベスト10内の騎手に替わった場合は○、それ以外は□で囲みます。

また、斤量が優遇された場合、減量幅に応じて★▲△などのマークが付きます。

厩舎

□はトレーニングセンターを指し、栗東「栗」、美浦北「北」、美浦南「南」の3種類です。

氏名は、調教師名です。調教師は、個々の能力差があり、レース環境によって、得意・不得意が存在します

賞金(単位:万円)・本賞金(単位:万円) 賞金は、過去のレースの入賞賞金。本賞金は、出走手当等、その他の賞金を含む賞金の総額です。
馬主名 馬主名です。中央競馬の馬主は、お金持ちの象徴であり、男のロマンが詰まっています。レース服は、馬主によって決まります
生産牧場名 生産牧場の名前です。2020年現在は、ノーザンファームなど社台(しゃだい)グループがトップシェアで、寡占状態にあります。
予想師の予想 予想師の予想です。一般的には、◎→〇→▲→△→×→注の順で期待値の高さを表現していますが、×以下はほぼ「無し」に等しいと考えましょう。
距離別の最速レースタイム(単位:秒)

距離別の最速レースタイムです。左から、競馬場、レースタイム、着順を示しています。

なお、着順の数字の記号は、〇が「良場」、□が「稍重場」、●が「重場」、■が「不良場」を表します。

図では、「芝1400mでは、東京競馬場での稍重場で1分22.2秒で走破し、1位だったレースが最速である」という意味です。

上がり3Fの最速タイム(単位:秒)

上がり3ハロンのタイムとは、レースの残り600m~ゴールまでのタイムです。

芝、ダートごとのその馬の最速タイムで、左から、距離、タイム、着順を示しています。着順の数字の記号は、上と同じです。

図では、「芝1800mの良場のレースで上がり3ハロンを32.3秒で走破し、2位になったのが、最速タイムである」という意味です。

芝コース重のレース成績

芝コース重場・不良場でのレース実績です。左から1着、2着、3着、4着以下の数です。

図では、「1着が0回、2着が0回、3着が0回、4着以下が1回」という意味です。

母の父 母方の祖父の名前です。血統上は、母親よりも、母親の父が重要視されます
兄弟馬 競馬の世界では、兄弟とは、母親が同じ馬を指します。サラブレット界では、父親が同じ兄弟は数が多すぎて、あまり参考になりません。
距離別のレース実績

距離別の過去レース実績です。上から1着、2着、3着、4着以下の数です。

図では、「1500m以下の短距離のレースでは、1着が1回、2着が1回、3着が0回、4着以下が2回」という意味です。


②出走馬の過去レース詳細

優馬出馬表説明
開催場所・開催日 図では、「11/24に行われた第5回目の東京競馬場レース」という意味です。「東京競馬場の第5レース」という意味ではありませんので、ご注意ください。
開催日・レース名

図では、「8日目のオリエン~という名前のレース」という意味で、①の続きです。

日数の数字の記号は、〇が「良場」、□が「稍重場」、●が「重場」、■が「不良場」を表します。

①と合わせると、「11/24に行われた第5回目の東京競馬場8日目に行われたオリエン~名前のレースで、馬場状態は不良場」となります。

着順 着順です。図では「2着」です。
クラス・馬番・頭数 図では、「2勝クラスで馬番は6番、12頭立てのレース」という意味です。
距離(単位:m)・走行コース・走破タイム(単位:秒)

図では、「1800mのコースを1分48.9秒で走破した」という意味です。

間に、「外(外回り)」・「内(内回り)」・「中(中央)」の文字が入る場合は、走行コースを表します。

斤量(単位:kg)・騎手 図では、「武豊騎手が53kgの重さで騎乗した」という意味です。
ペース・通過順位

ペースは他の馬と比べた際のペースで、S(スローペース)、M(平均ペース)、H(ハイペース)の3種類です。

通過順位は、2、3、4コーナー時点での通過順位です。なお、出遅れや進路妨害があった場合は、□で囲ってあります。

図では、「2コーナーを8位、3コーナーを7位、4コーナーを7位で通過した。他の馬と比べてスローペースだった」という意味です。

場体重(単位:kg)・人気 図では、「6番人気で418kg」という意味です。各レースの体重の推移に注目しましょう。
短評

その馬のレース内容を端的に表現しています。通過順位と合わせてイメージしましょう。

図では、「4コーナーで7位で通過し、中央の位置から伸びて2位になった」という意味です。

他にも「直一先」「後指詰」「G不利」「直後退」など様々で、想像力の勝負です。なお、「折合ず」「脚余す」など、力を発揮できずに下位に終わった馬は、次レースで人気薄になりがちのため、要チェックです

1着馬(2着馬)との着差

着差は、「クビ・ハナ・アタマ」は「首差・鼻差・頭差」、「1身や2と1/2身」は「1馬身差・2.5馬身差」と表記します。1着馬の場合は、2着馬との差になります。

図では、「1着馬と2馬身差」という意味です。

前半3Fタイム(単位:秒)・位置取り・上がり3Fタイム(単位:秒)

前半3ハロン(スタートから300m)と上がり3ハロン(ゴールまでの300m)とその間の位置取りを表しています。

図では「前半3ハロンが37.9秒、内側の位置で、後半3ハロンが34.7秒だった」という意味です。

1着馬(2着馬)の名前、走破タイムと着差(単位:秒)

図では、「1着馬はピースワンバラで、走破タイムは1分48.6秒、差は0.3秒」という意味です。

1着馬の場合、2着馬の名前、走破タイム、その差となります。


③その他の出走情報

優馬出馬表説明③

逃・先・差・追の連帯数

「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」の位置取りごとの連帯数です。連帯数とは、2位までに入賞した回数です。

図では、「逃げの展開で0回、先行の展開で4回、差しの展開で3回、追い込みの展開で1回、2位までに入賞した」という意味です。

その他コースの実績

コースごとの実績です。

「芝」芝コース、「ダ」ダートコース、「右」右回りのコース、「左」左回りのコース、「東」東京競馬場のコース、「地」地方競馬場のコースなど、出馬表によって異なります。

図では、「東京競馬場のコースで1着0回、2着2回、3~5着0回、6着以下4回」という意味です。

出走馬の総合評価

予想師の予想の総括です。

私見ですが、「有力」→「入着級」→「単穴」→「特注」→「連なら」→「伏兵」→「連下」の順で、期待値が下がると理解しています。

レース展開予想

レース展開予想です。

私見ですが、「軸不動」→「軸二分」→「三つ巴」→「上位拮抗」→「力拮抗」→「力接近」→「混戦」→「波乱含み」→「小波乱」→「中波乱」→「大波乱」の順で、展開が荒れるものと理解しています。


ODINさん。ものすごい情報量です。1回じゃとても覚えきれません。

これが競馬新聞の奥深さだ。今取り上げたのは、たった1Pのうちの半分程度。これ以外にも、調教師や厩舎の情報、様々なデータを考察したコラムなど、盛り沢山だ。

競馬上級者の方はすべてを理解しているんですか?途方もない努力が必要な気がしてきました。

安心したまえ。競馬新聞のデータを全てチェックしているのは、きっと日本で2~3人だ。こんなもの全部読み込んでたら、馬券買う前に1日が終わるぞ

ということは、多くの人が情報の一部分を切り取って、予想しているんですね。だとすると、どの情報を重要視すれば良いのでしょうか?

それは人それぞれだ。血統、騎手、馬場、調教、厩舎、コンディション、重量・・・100人の予想師がいたら、100通りの考え方があり、使う情報も様々だ。

そしてそこに正解はない。正解に導く方程式がないからこそ、これだけ情報が多様化し、それぞれの予想メソッドが出来上がり、大の大人が当たり外れに一喜一憂する。これが、競馬の醍醐味だ。

なるほど。では私たち初心者は、どうように始めれば良いでしょうか?

まずはこのページで取り上げた情報だけを正確に覚えれば良い。競馬新聞には他にも沢山情報があるが、それは一旦無視だ。その上で、プロの予想師の予想メソッドを勉強することをお勧めする。

そうすれば自ずと、自分に合う考え方、好きな予想メソッドができてくる。同時に、応援したい騎手や馬も見えてくるだろう。より細かい情報は、自分の予想スタイルが固まってからで良い

なるほど、分かりました。まずはこのページにある競馬の基本情報を頑張って覚えますね。

そして、次は信頼できる予想師の探し方ですが、長くなりましたので、このページはここで終了しましょう。

・・・次は、予想師の成績を公開する国内唯一のページだ。一撃必殺の名に相応しい、「競馬界への斬鉄剣」と言って良い。

・・・最後は全く意味が分かりませんが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!次ページも、是非ご覧ください。


『優馬』の予想師の成績はこちら